August 4, 2011

POP UP STORE



ぼくがビオワインを好むのは 味はもちろんだけれど
造り手の態度や考え方に惹かれる部分も大きい。
ワインの等級を決める基準そのものの古臭さに組することなく
ピラミッドの外で 軽やかに自分自身の味を追求する姿が
ある種の健全なる反骨精神を感じさせるのである。
事大主義なんて糞食らえ。

ビオワインの楽しさを教えてくれる店はたくさんある。
でも「アヒルストア」の存在は ぼくの中では別格だ。
ワインにまつわるイヤな感じを 蘊蓄や威張りを
きれいに消し去ってくれる健全な場所。
知識があってもなくても いずれにしても ここでなら楽しめる。
特別扱いは一切なく 旨いビオワインの下ではすべてが平等。
健全な肉体に健全な精神が宿るが如き店なのだ。

鹿児島に明日から2晩だけ「アヒルストア」が出現する。
誰かが大いに刺激され 鼓舞され 何かを掴みとって
似たような店が鹿児島に生まれるとしたら 最高に素敵だと思う。