September 16, 2011

TOPKNOT


お正月には凧あげて という童謡の歌詞
北海道で生まれ育ったので ぜんぜん同感できなかった。

では 子どもの頃 ぼくはいつ 凧をあげていたのだろうか。
桜が満開になる五月だったかもしれないし 秋だったかもしれない。
季節は忘れてしまったけれど それが奴凧で
新聞紙を細長く切って 奴さんの足の先につなげた記憶がある。

コーナーショップのPVの冒頭に出てくる風景を
グジャラート州アーメダバードの旧市街近くで見たことがある。
白い糸を長く壁沿いに張って 男がその前を往復している。
糸がだんだんピンク色に染まっていくのを ぼんやり眺めていたら
ガイドが あれは凧糸を加工しているのだと教えてくれた。

この間 福岡でふらりと寄った工藝店で
壁に飾られていた新羅凧を買った。
四月に訪れたイームズハウスの本棚にあった虻凧は
紙が破けてしまい 骨組だけが残っていた。

こんなに凧に惹かれるのが どうしてなのか まだわからない。