J.B. とは誰のことなのか つい最近まで興味がわかなかった。
たまたま連れていかれたカルバーシティーのギャラリーで
彫刻作品をまとめて観ることができて
ようやく J.B. のすごさを認識できたのである。
そしてその友人の口添えで J.B. の家を取材した。
そこで見たことや感じたことは 雑誌の記事に譲ることにして
ひとつだけ書けなかったことを ここに記す。
昔の写真を何枚か見せてもらった。
その中に2枚だけ ポラロイド写真があった。
J.B.が おそらく SX-70 を使って撮影したものだ。
気温の低いときに使ったポラロイドフィルム特有の
全体に紫がかった写真だった。
早朝なのだろうか。
母屋のほうから 作業小屋ごしに大きな木の彫刻が見えるが
霧のために全体がかすんでいて 夢の中の風景みたいだ。
帰り際に同じ場所からポラロイド写真を記念に撮る。
眩しすぎる光の中では まったく違うものが写った。