先週の金曜日 いつもより遅い飛行機で鹿児島に着いた。
たぶん『前田家』も『みまつ』も もう売り切れに違いない。
明日の朝の角食をどこで手に入れたらいいのか…
思わずため息をついたら 姶良に寄っていきましょうと
ジャッドくんが 慰めるように言った。
たしかに 石蔵がまだ『DWELL』だった頃に開かれた
オーガニックマーケットで
その店のサンドウィッチを買って食べたことがあるし
とても美味かったという記憶もある。
その店に角食があるかどうかは知らないけれど
この際 サンドウィッチでも構わないと思い
ジャッドくんのクルマに乗る。
予想通り『カナン』はいまどきのパン屋の構えをしていたが
中に入ってすぐにお目当ての角食が見つかる。
ただし「パンドゥミ」という札がついていた。
その名のほうがここに相応しいのは ぼくにも理解できる。
大きさは『ペリカン』の角食の小さいほうと同じくらい。
どこかでこそばゆさを感じながら
パンドゥミを一斤 買った。
さっき 空港へ行く前にまた『カナン』に寄って
明日の朝のための パンドゥミを二斤 買った。
開店と同時に電話して 焼き上がり時間を確認しておいたのに
それでも30分ほど早く着いてしまい
コーヒーを飲みながら焼き上がるのを待ったのだ。
また一枚 強力な持ち札ができたと
素直に喜んで良いのだろうか。
悩みが増えただけではないのだろうか。