June 15, 2011

THE STILL-ROOM



四月にジューン・テイラーの話を聞きにバークレーへ行った。
いま書店に並んでいる『CASA BRUTUS』7月号のための取材だ。

ジューンへのインタビューでいちばん心に響いたのは
以前はオーガニックな素材という部分にだけとらわれていたが
誠実に果実を育てている小さな農家と深くつき合うようになって
信頼関係を築くことのほうが大切と思うようになったという話。

誤解してもらいたくないのは
オーガニックかどうかにこだわらないのではなく
もちろん オーガニックな素材を最優先にしているけれど
オーガニックであれば 何でも良いというわけではないし
信頼できる相手であれば オーガニック "認定" には
必ずしもこだわらないという意味だということ。

型に固執してばかりでは 本質を見失ないかねない。
そんなことを思い出しながら
トーストにメイヤーレモンのマーマレードをのせて食べる朝。