富ヶ谷のアヒルストアの斜め向かいにできたばかりの
<THE BEACH GALLERY> というところへ行った。
メイプルソープや ブルース・ウェーバーなどの
モノクロで印刷された展覧会告知ポスターのコレクション。
狭い場所なのに 息苦しさを感じさせないのは
空間のつくりや 細やかな配置センスあってのことだと思う。
ここで セリーナ・ミトニク=ミラーの作品が観られたらなと
すぐに想像が膨らんでくる。
潔いモノクロームのポスターを眺めているうちに
オリジナルプリントと印刷物のどちらかを進呈すると
もし誰かから言われたとして まったく迷うことなく
自分はオリジナルプリントのほうを選ぶだろうかと考えた。
もちろん作品にもよるし 金銭的な評価も頭をよぎるだろう。
だが例えば いま目の前にある ダニー・ライアンのポスターと
そこで使われている彼の写真のオリジナルプリントが
あったとしたら ぼくは
写真の下に黒ベタをあしらったデザインの
このポスターのほうを欲しいと言うに違いないのだ。
それが 写真家を評価していることになるのか
それともグラフィクデザイナーを なのか
どちらなのかが よくわからない。
展示の最終日は6月8日だそうだ。
その日にあらためて来て まだこのポスターが売れずにあったら
たぶん ぼくはそれを買うことになるのだと思う。