久しぶりに神奈川県立近代美術館へ。
近美と言ったら ぼくにとっては鎌倉館のこと。
1951年に坂倉凖三が設計した建物だ。
残念ながら もっとも自然光が美しい第三展示室に
耐震性の問題が見つかって 現在はそこだけ閉鎖されている。
このまま建替えになってしまうのかもしれないと思った。
そもそも敷地は鶴岡八幡宮のもので
借地権が間もなく切れるという話もあったはず。
二階展示室の横で 展示会カタログの在庫が
安値で販売されていて
まるで一掃セールのように見えたから
急にその記憶がよみがえったのだ。
館内のカフェでコーヒーを飲み 池をながめながら
このテラス席に あと何度くらい座れるのかと切なくなる。
階段を下りて パティオにあるイサムノグチの彫刻を
写真に撮り 建物沿いに裏へまわり八幡宮の参道へ戻った。
こんなに人があふれているのに どうして美術館には
団体見学の中学生しかいなかったのだろう。